ICL しようとしてレーシックした話
@metalunk です.昨日レーシック手術を受けてきたので,いま視力回復手術を受けることを考えている人たち,これから受ける人たちのために体験談を書きます.視力回復手術をやるかどうか考える要素になったり,手術前の心の準備になれば幸いです.
資料を参照しながらできるだけ真実を書こうとしていますが,ところどころ思い出しながら書いているのでウソが書かれている可能性があります.お許しください.
経緯
わたしは裸眼の視力が 0.1 ないくらい(コンタクトレンズは右 -3.25, 左 -3.00)で,高校生のときからずっとコンタクトレンズを使用してきました.メガネは視界が狭いし着け心地が悪いからコンタクトレンズをしてきたのですが,コンタクトレンズも毎朝装着して毎晩洗浄する必要があり面倒です.また,準備していない状態で宿泊する場合なんかは最悪で,一晩寝るとコンタクトレンズはカピカピになって目にも悪いはずです.もしも将来無人島に取り残されたときにコンタクトレンズのせいで死ぬのはダサいなと思い視力回復手術を受けることにしました.
なぜいまかというと,貧困だった学生時代が終わり,就職して給料をもらえるようになり,ある程度貯金が貯まってきたので視力回復手術でも受けようかなと思ったからです.
ICL とレーシック
おそらくいま視力回復手術を受けようとすると選択肢は ICL かレーシックです.
調査
まずはそれぞれの手法がどんなものか調査しました.眼科のページや経験者のブログを参考にしたので,ここでは説明せずにそのとき参考になったページを貼っておきます.
品川近視クリニックのページ
経験者のブログ.Part4 まである大作です.
眼科の選び方
まず,どちらの手法で手術をするにしても,事前検査,手術,事後検査(一日後,一週間後,三ヶ月後など)と何度も眼科に通う必要があるので自宅から近いところがいいと思います.特に事前検査のときに瞳孔を開かせる目薬を刺されるので,帰宅時には近くが見えないのでスマホもほとんど使えませんでした.そんな理由でも自宅の近所が安心でいいかと思います.
と思っていたんですが一日レーシックというのもあるようです.しかし事後検査もあるはずなのでやはり近所である方がいいとは思います.
また,わたしが選んだ眼科では治療をするマシンによって料金が変わるので,設備の差なども重要な検討要素であったはずですが,調査段階ではよくわかりませんでした.
わたしは自宅から近くて治療実績が多い眼科がいいなと思い,品川近視クリニック,神戸神奈川アイクリニックの二つで悩んでいました.結果的に参考にしたブログの著者が利用した眼科と同じ品川近視クリニックで手術することを決めました.ちなみに品川近視クリニックは品川でなく有楽町にあるし,神戸神奈川アイクリニックは神戸でも神奈川でもない新宿にあります.
手術までの流れ
事前検査
まずは Web ページからポチポチと ICL の事前検査申し込みをし,しばらくすると電話がかかってくるのでそこで予約を確定させます.
電話で説明がありますが,ソフトレンズの場合は事前検査の3日前からコンタクトレンズを外す必要があります.ハードレンズや乱視の場合はもっと前から外す必要があります.数日前から外す理由は,コンタクトレンズによって目の形が変形し正しい検査ができなくなることがあるからだそうです.
事前検査当日は病院に行き,たくさんの機械で検査をします.機械の中の赤い風船を見たり,青い家を見たり,青いライトを見つめたりした気がします.また,レーシックの場合はアベリーノユニバーサルテストという遺伝子のテストを受けます.これは遺伝性の特定の病気リスクがないかを調べるもので一万円かかりますが,その後レーシックを品川近視クリニックで受けると当日の費用が一万円引きになりチャラになるので受けておくといいはずです.
その後ドクターの診察を受け,自分にあっている手術方法を説明してもらいます.わたしはもともと ICL を希望していたのですが,以下の理由でレーシックを勧められました.
- ICL をするほど目が悪くない
- ICL は目の中にレンズを入れるのですが,それほど目が悪くない場合はレンズが厚くなってしまい,将来的に水晶体を圧迫して白内障になるリスクがあるそうです
- ICL は目がとても悪い人向けに作られているようで,低い度数だとぴったりなレンズの設定がない場合があるようです
- 目があまり悪くない場合レーシックで削る角膜の厚さが薄くて済むのでリスクが低いようです
- 角膜が十分に厚い
- レーシックは角膜をレーザーで削る手術ですが,もともと角膜が豊富にあるとリスクが低いです
- わたしはもともと 590μm あり,普通の人は 500μm くらいだそうです
- 品川近視クリニックでは術後に少なくとも 400μm 残せる場合にレーシックを実施するそうです
ということで ICL はオーバースペックだと言われ,ICL の方がカッコいいと思っていたものの特にこだわりはないし料金も半分以下で済むのでレーシックに切り替えました.
次にレーシックをするマシンを選択する必要がありますが,ここが課金要素になっています.選択するものは主に以下です.
- フェムトセカンドレーザー
- 手術の第一段階のフラップ(ふた)を作るレーザー
- 照射スピードが速いときれいにフラップを作れるようで,値段も高くなる
- エキシマレーザー
- 手術の第二段階の屈折矯正を行うレーザー
- 照射スピードが速くなると照射時間が短くなり,値段も高くなる
- 目の動きを認識する能力が高いと安全で,値段も高くなる
- 角膜強靱化(オプション)
- 術後に角膜を硬くしてまた歪まないようにするための手術
事前検査には全部で2時間くらいかかるので暇になるだろうと iPad にビデオを用意していったのですが目薬のせいで近くが見えなくて無駄になりました.
目がぼやける目薬さされたせいでツイッターできない...
— Ryusuke Chiba (@metalunk) September 30, 2018
iPad に Netlix のビデオダウンロードしてきたけどそれも無駄
テレビで野球見るしかない
待合室は3つあり,それぞれコーヒーや水が飲みながらテレビをみて過ごせるので快適です.
手術当日まで
事前検査同様3日前からソフトレンズ禁止なのでメガネで過ごします.
また,事前検査の際に渡された目薬を前日から3時間おきに刺します.iPhone のタイマーを使うと便利です.
手術当日
検査を受け,ドクターの診察を受け,問題がないと判断されると手術になります.わたしは当日までどのマシンにするか決めていなかったのでドクターと相談して選択肢の中で一番高い27万円のアマリス750にしました.
マシンを決定すると先に支払いをします.カードで払ったので大金なのにとてもあっけなかった.
27万円支払い完了した
— Ryusuke Chiba (@metalunk) October 13, 2018
カードで払うとあっけないな
看護師さん全員からのスタンディングオベーションとか欲しかった
手術前にいかにも手術って雰囲気の青い紙帽子を被らせられ,目薬を2つくらいさされます.手術室に入ってから出てくるまでは体感では5分くらいで,全員がテキパキ動いていて感動しました.
レーシックは手術室に入ってから5分くらいな感覚
— Ryusuke Chiba (@metalunk) October 13, 2018
手術台に寝かされて目薬さして目を開く器具つけてレーザーで27秒ビーッとやって(縦横に走査しているのが見える)目薬さしてつぎのレーザーが9秒(すこし焦げ臭い)左目もやっておわり
テキパキですごかった
手術直後は目が霞んでいて不安になりますが,数時間もするとどんどん見えるようになりました.
視力悪くてタイポに気づかなかった
— Ryusuke Chiba (@metalunk) October 13, 2018
いまは 1.0 くらいになったから気付ける https://t.co/SjuNkjh8kq
手術後は少し休んでから以降の説明を受け,点眼薬と保護用サングラスを渡されます.
点眼薬は4種類あり,それぞれどのタイミングでさせば良いかは資料に書かれています.当日中は少し目が痛む(違和感がある程度)ことがあったので,4回ほど痛み止めをさしました.
説明を受けたらすぐに帰宅することができます.大金を払って気が大きくなっているのでヤマダ電機 Concept Lab に洗濯機を買いに行きます.
当日はシャワーもテレビも読書もスポーツも飲酒も禁止されているのでやることが思いつきませんでした.(結果,本を読んだり映画を見たりしていました)術後にすぐ寝られるように遅い時間に予約することをオススメします.
なぜ飲酒をしてはいけないのかがわからなかったので聞いたところ,飲酒によって脱水状態になり眼圧が下がることを避けるためでした.
事後検査
翌日にまた眼科に行き,検査を受けます.まずは視力検査を受け,両眼とも 1.5 ありました.感覚ではいつものコンタクトレンズと同じくらいです.次にドクターによる診察を受け,このとき角膜の厚さについて聞いたら 590μm から 530μm まで削ったそうです.全部で30分くらいで終わりました.
大金を払って気が大きくなっているので三越に財布を買いに行きます.
医療費控除
ICL やレーシックは保険対象外ですが,医療費控除を受けることができます.確定申告をして控除をしてもらい,課税所得を減らして節税できます.
まとめ
ICL をやろうとして眼科に行き,レーシックを勧められて手術するまでの話を書きました.どの方法が自分にあっているかは信頼できるドクターと相談して決めるのがいいと思います.
いまは手術翌日ですが,コンタクトレンズなしで違和感なく,コンタクトレンズをしているときと同様の視力で生活できるのがとても快適で,手術を受けてよかったと思っています.もしもこのあと何か不都合があったら必ずこの記事を更新することにします.
この文章がだれかの役に立てばとても嬉しいです.
その後の経過(追記)
手術から1.5年ほど経った2020年3月に追記しています. 視力は術後からほとんど変わっていない印象で,健康診断での視力検査では全問正解で両目とも 1.5 です.特に問題なく,毎日裸眼で生活できています.やはり裸眼はいいですね.とても快適です. ということでわたしの場合は術後に問題はありませんでした.
紹介制度
品川近視クリニックには紹介制度があります.わたしは知人に紹介してもらって5万円引きになりました.
これはあくまで家族や友人,知り合いを紹介する制度らしいので,興味のある方は Twitter かなんかで連絡してください.ごはんでもご馳走するのでわからないことを聞いてもらったりしながら紹介します.